[最低賃金] ブログ村キーワード[大原美術館] ブログ村キーワードhttp://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/110331.html【北海道新聞 卓上四季】
最低賃金(8月10日)
▼倉敷市にある大原美術館は日本で初めて誕生した私立の西洋美術館だ。エル・グレコやモネらの傑作が並び全国にファンを持つ。一九三〇年の開館以来、入場者は優に三千万人を超す
▼つくったのは倉敷紡績の社長だった大原孫三郎。海外旅行がままならない時代、画学生や市民に美の神髄に触れてほしい、と考えた。その発想と実行力は社会事業家と呼ぶのにふさわしい
▼二十六歳で家督を継ぎ社長になる。一九〇六年、「
女工哀史」の時代のことだ。まず手がけたのは毎日十二時間働く女性工員の待遇改善だった。大部屋詰め込み式の宿舎をやめ、代わりに小さな平屋で花壇つき宿舎を大量に建設した
▼診療所もつくった。やがて労働時間も短縮したが、温情主義や人道主義と呼ばれるのを嫌った。弱い立場にある労働者の人格を重んじる「人格主義」だと語っている
▼実業家としても一流だったようだ。積極果敢な合併などで、地方の一企業だった倉敷紡績を全国大手に育て上げた。会社と工員の間に入って中間利益をむさぼっていた飯場(はんば)制度も廃止した。いまで言えば派遣の廃止・正社員化に近い
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非正規雇用が増え、五人に一人が年収二百万円以下の現代。本年度の最低賃金の引き上げも、時給七−十五円の幅にとどまる。「哀史」は昔の話ではない。大原のように働き手の人格を尊び社会変革の志を持つ経営者はどこかにいないか。
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- 2008/08/10(日) 13:35:07|
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