http://www.asahi.com/national/update/0515/TKY200905150130.html新入社員「待機」いつまで…コールセンターで研修 【朝日新聞 2009/05/15】
4月に入社したものの、採用された部門と違う部署で長期の研修を受けたり、自宅で待機させられたりしたまま「待機状態」の新入社員がいる。待機期間はさまざまだが、「3カ月待ち」でもようやく折り返し。本来の職場に戻れる日を心待ちにしている。
IT関連会社トランスコスモス(東京都渋谷区)では、大卒、高卒の新入社員933人のうち約200人が研修で、企業の代わりに電話で注文を受けたり、電話をかけて市場調査したりする「コールセンター」で働く。
200人のうち約80人は本来、自動車の設計業務などを行うエンジニアソリューション(ES)系、119人はインターネット広告などを扱うデジタルマーケティング(DM)部門で採用された。
だが同社によると、採用を内定した昨年4〜7月以降に急速に業績が悪化した。ES系では自動車関連の業務委託が大幅に減り、DM部門でもインターネット広告が減少。当面の新入社員の受け皿がなくなってしまった。
コールセンターは、慢性的に人手不足の部署。シフト制で通販会社の商品の受発注やパソコンの使い方の説明などを電話で応対する。
同社は「雇用を守ることを第一に考えた対応」というが、新入社員からは「職種別に採用されたのに、やりたい仕事ができない」と不満も漏れる。期間は当面3カ月間だが、「市場次第」とも。名倉英紀・人事本部長は「内定を取り消さないためだった。新入社員の精神面のケアをしっかりしたい」と話す。
自動車部品製造業の「田中精密工業」(富山市)も新入社員30人が自宅待機中だ。新入社員に加え、父母にも事情を説明。期間は2カ月半で、給与の6割を支払う。もの作りの基礎を学ぶ通信教育を受けてもらうが、アルバイトも許可制で認める。
自動車用のシート生地やプラズマテレビ用の電機部品などを生産する中堅繊維メーカー「セーレン」(福井市)も新入社員101人のうち72人が半年間、自宅待機を命じられた。この間、同社は給与の6割を支払う。待機となった男性は「不況なので仕方ないが、残念。資格を取って半年後に備えたい」という。(河野正樹)
テーマ:社会問題 - ジャンル:ニュース
- 2009/05/16(土) 02:55:49|
- 不当解雇/雇い止め/内定切り/地位保全/リストラ
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0